
平野を抜けると、圧倒的な数の敵兵が現れました。
迎え撃つは我らが3人チーム+上官。
背後には数人の援軍がいますが、そちらも戦闘中。常には助けてもらえません。
3年目の僕を除けば、
一人は別畑だった兵士。
もう一人は非戦闘員。
上官は赴任直後で部下や戦闘状況が把握できていません。
できることと言えば、僕が別畑の兵士か上官を連れて戦闘に出ること。
または、向こうで進んでいる戦闘から、可能な限り援軍を求めること。
あと、忘れていましたが、条件さえ合えば、本部にも援軍を要請することができるかもしれません。
今の状況を率直に言うと、明らかな戦力不足と経験不足です。
現状は何とか乗り切れるかもしれません。
しかし、翌年度までには、十中八九、僕の兵役が終わります。
もし、こんな状況が翌年度も出たら、戦闘を乗り切れない、そう薄々感じています。
チームの問題だけならまだしも、本部を含めた全体の構造に問題があります。
本部と戦地の隔たり。
本部が戦地の戦闘員を配慮し、戦いやすいようにしなければ、戦闘員が無駄死にしていきます。
偵察舞台の調査不足。
入ってくる偵察情報が薄く、行くまで分からないことが多く、最悪の場合、準備のないままに必要のない戦闘を始めなければなりません。
戦闘員の意識の低さ。
現在、戦地の戦闘員の半分が、経験の浅いままにただ指示に従う姿勢です。また、責任感と帰属意識が低いので、意欲につながらず、経験値が上がっていきません。
責任回避の傾向。
etc.etc.
先日、ある軍に挨拶に行くと、こう言われました。
「2年足らずでこんなに経験したの?」
戦わざるを得ない状況だったから、戦っただけ。
この先も、戦わざるを得ない人が出てくるのかを考えると、大いに疑問です。




