湯浅誠著『反貧困ー「すべり台社会」からの脱出』(岩波新書)

20090921180732

以前、堤未果著『ルポ 貧困大国アメリカ』(岩波新書)を読んで、
貧困層の存在を国家が逆に利用している事実に驚かされた。
読後、日本の貧困問題はどうなのかが気になって、
当時かなり話題だったのでいつか読もうと思っていた一冊。

反貧困を目指す団体「もやい」で活動する著者が、
政府や厚労省の問題、地方自治体の問題、我々が発しがちな自己責任論の問題を、
どう対処している(またはすべきな)のかを具体例や数値を交えながら
分かりやすく述べている。

特に、著者が貧困問題の核心に迫っていくために、
「<溜め>がなくなる」という視点を示し、各問題をほぐされていく点は見事。
この本の、また貧困問題のキーワードだと思う。

貧困問題は社会問題として今まで対策があまりに不足していたこと、
また、決して誰にとっても関係ない問題ではないことを気づかせてくれる。

読みながら、貯蓄ゼロの世帯が増えているという報道を思い出し、
貧困問題が見えないままに拡大しているのではないかとふと不安にもなった。

今までの自民党政権では、まず企業の回復ありきで
国民の貧困問題が見えないままだったが、主張を対立させてきた民主党政権が
今後、厚労省などに縛られず、貧困問題に向かってくれることを期待したい。

読んでおくべき一冊だと思う。
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ジャンル : 本・雑誌

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